胸痛は心疾患の関連痛のケースもあり注意が必要なケースがあります。
狭心症、心筋梗塞・心臓神経症・大動脈炎が疑われる緊急のケースもあり急性期の痛みには慎重に対処が必要となります。
【鍼灸での適応する胸痛】
一般的に「肋間神経痛」と呼ばれる突発性肋間神経痛が対象になります。
【痛む原因】
転倒の衝撃や肋骨の骨折などがきっかけとなる場合もありますが原因不明の場合が大半となります。
【痛むところ】
肋間神経とはあばら骨とあばら骨の間に存在する神経です。痛みはその肋間神経付近に現れ右より左に痛みが現れる傾向があります。
呼吸や会話などで痛みが増強し寝返りなどの動作でも痛みが増強することがあります。
神経質な気質の人に多いとされ5番肋骨から9番肋骨に好発します。
【鍼灸】
心疾患などの疑いのない場合に限られますが急性期の痛みの場合は腕や背部のツボを選びPRS療法を行います。
遠隔治療と呼ばれる方法で痛みの箇所とはかけ離れたツボが選ばれます。
また比較的痛みが突発的でない場合は胸部のツボと肋間神経に沿ってPRS療法を行い神経の鎮痛を促します。
【施術の予後】
鍼灸のPRS療法は肋間に限らずですが神経痛に対して比較的早期に効果が現れやすく個人差もありますが数回の施術で
日常に不便のない状態にまで回復するケースが大半となります。
日常に支障がない状態になれば施術は終了とし徐々に痛みを忘れていきます。
ただし肋間神経痛は再発するケースが多々あり数か月後から一年後あたりに同様の箇所に痛みが発生することがあります。しかし痛みの度合いは初回より低くく短期の鍼灸施術で軽快すること殆どです。
ただきます