
神経をざっくりと2種類に分けるとすると人は普段から歩く、手を動かして物を持つ、口に食べ物を運ぶなど自分の意識によって筋肉を動かしています。これら自分の意志で何かをするときに使われる神経を運動神経と呼んでいます。
一方で自分の意志ではコントロール出来ず無意識の中常に働ている神経があります。
それを「自律神経」と呼んでいます。自分の意識で動かせないもの例えば呼吸、循環、消化、代謝、体温調節の動きなどをコントロールする神経を自律神経と呼んでいます。
また自律神経は2種類に分類され「交感神経」と「副交感神経」と呼ばれます。
交感神経は活動する神経、副交感神経は休む神経、アクセルとブレーキのようなに関係で絶妙コントロールで身体のバランスを保っています。
【自律神経失調症】
アクセルとブレーキの関係である自律神経、このバランスが乱れた状態が自律神経失調症です。
呼吸、循環、消化、代謝、体温調節など全てに異常が現れる可能性がありあらゆる不調が現れます。
倦怠感、動悸、冷え、ほてり、大汗、不眠、震え、下痢、立ちくらみ、などが一般的な訴えとなりますがこれらの複合形も多く、個々に症状が異なります。

筋肉の緊張緩和をベースに個々の症状に対応する経絡、ツボを選択し鍼、または灸を施します。乱れた経絡に鍼や灸でバランスを取り戻すきっかけを作っていきます。
【まずはしっかり深呼吸できるように!】
交感神経優位なっている身体は呼吸が浅く身体がリラックスできていません。浅い呼吸はは悪循環の始まりです。首、背部の筋肉に鍼刺激を行い緊張した筋肉を緩めるところから始めまず。
【筋肉に変化が現れたら】
鍼の刺激で筋肉の硬さがが緩んでくると呼吸もゆったりと出来るように変化していきます。この変化が現れると副交感神経優位に変化が現れたと考えて良いでしょう。
その後は個々の症状に合わせ気の流れを変化させる経絡の考えに即して施術を進めていきます。
「胃の調子が悪く元気が出ない」といった症状でしたら足の経絡上のツボ、動悸がする腸の症状が良くないといった場合なら手の経絡上のツボを使うといった感じで個々の症状ごとに施術の方針が変化します。
【施術以外で】
施術が終われば個人差はありますが何らかの変化を感じられると思います。単順に「すっきりした」「息が楽にできる」「お腹の重い感じがなくなった」などの感想をいただけることあります。
またその場ではあまり変化がなく帰宅される人もいらっしゃいますが後日に変化が現れるなど個々に反応が違います。
皆さんに共通してお願いしているのが寝る時間と起きる時間をしっかりと定め規則的な生活を心掛けるようお願いしています。また意識してリラックスする時間を設け交感神経をオフにする習慣づけをお願いしています。